古書店青嵐堂

作品

登場人物

その他のキャラは準備中です。よろしければ漫画用の登場人物紹介外伝登場人物紹介をどうぞ。

世界観

(あ)る本の文章 :

 古来より、人と妖魔は相容れぬ存在だった。妖魔は人を襲い、人を糧とする。人々は彼らを恐れ、反抗した。そうして多くの血が流れた。
 一方で妖魔は人に知恵を与えた。この国ではそれを「霊術」と呼ぶ。鬼より知りし、妖魔殺しの秘技である。現代においては技は危険のものとされ、一般には流布されていない。片手で余るか、それほど少ない「家」が技を守っている。

 だが、「家」の外に生きながら、技を持つ者がいないわけではない。古書店《青嵐堂》の店主がそれだ。うず高く積まれた本に隠れ、陽光に手を翳(かざ)し、人の往来を遠くに眺める。彼は長閑(のどか)さを好んだ。

 そして、古い本を読みながら微睡(まどろ)み、彼は見る。仄暗(ほのぐら)い世界を。